「あ。」 会話が弾んできた頃、私の視界にやつが入ってきた。 「桐山くんだ!」 え、美羽、そんな明るく…って、え!? なんで手招きで桐山のこと呼んでるの!? 桐山は不機嫌そうな顔で私たちの側に歩いてきた。 「えっと…何。」 さすがの桐山も気まずそうだ。 「桐山くんもさ、昼休み裏庭来てくれない?」 「なんで…」 「報告だよ、報告!浮気されてた私には知る権利、あると思うなー」 「…分かった…」 桐山は私とは一度も目を合わせず、自分の席の方へ去っていった。