幸せなんて願えないよ


「おはよう!蒼君!花香!!」

「おはようっ!桃!」

「桃かよ。…はよ。」

私たちに挨拶を交わしたのは野々原 桃。

私の妹。って言っても同じ学年。

双子じゃない。年子。

そして、蒼君の好きな人。

蒼君が唯一名前呼びする女の子。

私は野々原 花香から“のの”って呼ばれてる。

でも、私だって“花香”って呼ばれたいんだ。

たまにとてつもなく切なくなる。