「は~い、休憩」

チャイムが鳴ったので、俺はみんなに声をかけた。
休憩時間だ。
話し合いはあと半分。
さっき大雑把に決まったことを、次の時間で細かくきちんと決めて、終わりだ。

瀬田と立花が相変わらずな会話をしている。
さっきの話し合いの最中も、二人は面白かったな。
朝のことも合わせて思い出して、俺は一人、ほくそ笑んでいた。

その二人の前に、中川が行く姿が見えた。

「あの、立花さん!」

珍しいな、立花と中川が話している姿は、あんまり見たことがない。