「今日は瀬田が寝ちゃうの?
あたしは瀬田と違って優しいから、起こしてあげるよ?」

「いいから……。
立花、暫くほっといて……」

立花さんは、ぐったりとうなだれる瀬田君に声をかけて、その後ふぅん?
と、彼を放って読書を始めた。

あ、その小説のシリーズ、私も好きだな。
とか思っていると、隣から声がかかった。

「見てた? 今の。
おかしいよな、あの二人」

まだクスクスと笑っている委員長が、私に同意を求めていた。