「お前、一生?!
そーか、俺は一生バカ優斗な!
うんうん、問題ない!
いいよ? 一生そう呼んでくれて」

瀬田が何を喜んでいるのかわかるけど、考えたくもない。
お前たち、一生この甘さを振りまきながら生きていくつもりか?
やめろ、被害者が増える。

二人は何だかんだと仲良く教室を出て行った。
甘さを撒かれるだけ撒かれて、残された俺たち恋人ナシメンバーは、少しぐったりしていた。
胸焼け? そんな感じ。

「あの二人、本当に付き合ってないの?」

「恋人と言うか、夫婦じゃね?」

前の席のクラスメイト二人も、胸焼けしたような顔をしていた。