よく晴れた、風の気持ちの良い今日。
わたしは、とある高校の文化祭へと来ていた。

家が近いわけでも、この高校の卒業生だってわけでも、招待されたわけでもないけれど。
なのにわざわざ電車を乗り継いで来たのは、会いたい彼がいるからだ。

クラスどころか学年も知らないけど……。
きっと会えると信じている。

瀬田優斗君……。