太陽と月の陰

こいつと出合ったのはいつだったか。

見慣れない顔立ちで恵まれた体躯で
毎回考えもつかないようなことをやり
俺を驚かせてたり感心させたりする。
こいつは俺の国以外の国にも行った事があり、不思議な名前をもっていた。
エリックといった。

エリックは自分と同じ国の友人を俺に紹介してくれた。
みぬという名のそいつは
俺とそう変わらない体型で、大勢でいると埋もれてしまいそうなのに
ただ、そこにいるだけで周りの人間をひきつけるような
不思議なやつだった。

俺たちは3人でいつも、面白いこと見つけ
金を稼ぎ、馬鹿騒ぎをしていた。

まるで幼馴染のような気分で過ごしていたある日、

「お前も来るか?俺の国に」
「言葉なら俺が教える。お前なら簡単だよ。」

風のように生きてきた。
気の向くままに。
なのに、ただ生きるために金を稼ぎ
そして遊び半分に金を稼ぐうちに
今度はまたその金で雁字搦めになっていた。

風が、海の向こうに吹いていた。

「面白そうだな!」

そこからはもう海を渡る準備をしていた。