あなたの彼女になれるまで。

「俺、たらし好きじゃないから。」
...誰。

後ろを見ると玲央がたっていた。

「なんでここに...」

「塾の帰りに海に寄ってみた。」

「そっか。...あのね、これは、その...」

「言い訳なんか聞きたくない。俺と今すぐ別れろ。」

「...恋音のとこいくの?」
私は力強く目線を送り、玲央に聞いた。

「恋音はお前と違って優しいからな。」

「いかないで!」
やだ。恋音だけは。
いかないで。
お願いだから。
やめて。戻ってきて。




「お前に俺を止める権利はない。」




私は玲央に振られた。