恋する僕らのひみつ。




見つめ合ったまま動けずにいると、



次の瞬間、湊は静かに口を開く。



「……どけ」



「え?」



「クソ重い」



「なっ……」



湊はあたしの髪を掴んで、グイッと横に引っ張った。



「イタぁ――ッ」



――ドサッ。



あたしの体は、湊の体の上から床へと落っこちた。



床に倒れたまま顔を上げたあたしは、湊の憎たらしい顔を見つめる。



「あー、うま」



最後のポッキーを満足げに食べている湊。



あたしは下唇をきゅっと噛みしめて、湊を下から睨みつける。



……悪魔だ。



可愛い顔をした悪魔。



ポッキーを食べ終えた湊は、満面の笑みであたしを見下ろした。



「フッ……」



「むぅーっ」



床に座ったあたしは、湊の足の甲を思いっきりぎゅっとつねる。



「イッて……!」