****************
大好きな仲間たち。
大切な家族、先生。
そして愛する人と……。
忘れられない思い出を
作っていきたい。
明日はどんな日にしよう。
いい日になるって信じれば、
きっと、きっと素敵な日になる。
幸せは……そうやって、
大切な今日を積み重ねていく中で、
生まれるのかもしれない――。
****************
「結雨、またケータイ小説読んでんのか?」
「あれ?湊、起きてたの?」
「あんな音痴な校歌聞かされながら、寝れるかよ」
「ふふっ」
湊は寝転がったまま大きなあくびをすると、あたしのケータイを取りあげた。
「ケータイ小説……え?おまえ、読むんじゃなくて書いてんのか?」
「びっくりした?みんなには、ヒミツね?」
「これが結雨のペンネーム?」
「うん。自分の名前ならびかえただけ……」
「一色結雨……い、し、き、ゆ、う……ホントだ」
「でも、本名ならびかえただけになっちゃうから、1カ所○にしたけどね」
自分の名前をひらがなにして文字をならびかえた。
あたしのペンネームは……
“し○いゆき”
「もういいでしょ?返してっ」
あたしは湊からケータイを取りあげる。
「待てよ。小説のタイトルは?」
「それはヒミツ~」
「教えろよ」
「やだよーだっ」
「じゃあ、俺のヒミツも教えねぇ」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
