恋する僕らのひみつ。




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大好きな仲間たち。

大切な家族、先生。

そして愛する人と……。

忘れられない思い出を
作っていきたい。

明日はどんな日にしよう。

いい日になるって信じれば、
きっと、きっと素敵な日になる。

幸せは……そうやって、
大切な今日を積み重ねていく中で、

生まれるのかもしれない――。

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「結雨、またケータイ小説読んでんのか?」



「あれ?湊、起きてたの?」



「あんな音痴な校歌聞かされながら、寝れるかよ」



「ふふっ」



湊は寝転がったまま大きなあくびをすると、あたしのケータイを取りあげた。



「ケータイ小説……え?おまえ、読むんじゃなくて書いてんのか?」



「びっくりした?みんなには、ヒミツね?」



「これが結雨のペンネーム?」



「うん。自分の名前ならびかえただけ……」



「一色結雨……い、し、き、ゆ、う……ホントだ」



「でも、本名ならびかえただけになっちゃうから、1カ所○にしたけどね」



自分の名前をひらがなにして文字をならびかえた。



あたしのペンネームは……



“し○いゆき”



「もういいでしょ?返してっ」



あたしは湊からケータイを取りあげる。



「待てよ。小説のタイトルは?」



「それはヒミツ~」



「教えろよ」



「やだよーだっ」



「じゃあ、俺のヒミツも教えねぇ」