文化祭のあと、
星が瞬く夜空の下、あたしたち5人は学校の屋上にいた。
快がこっそり学校に持ってきていた花火を、みんなでやりはじめる。
「あー!湊ちゃんの持ってる絵型の花火、俺がやるやつだから~それ1コしか入ってないから~」
「うっせぇな。決まってんのかよ?名前でも書いとけよ」
いじわるな湊は、快が駄々をこねても無視をして、絵型の花火に火をつけた。
「快はこれでいいじゃんか」
そう言って琥都は笑いながら、快に線香花火を渡す。
「せめてさぁ、ススキ花火ちょーだいよ。線香花火は最後でしょーよ」
奈乃とあたしは両手にススキ花火を持って、くるくるとまわす。
季節はずれの花火でも、なんだかすごく楽しくて。
みんなでふざけて、大声で笑って。
こんな時間がいつまでも続けばいいと、願わずにはいられなかった。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
