体育館の中には、すでに大勢の生徒が集まっていた。
そして、壇上の上でマイクを持っているのは、
まさかの、快だった。
「おっ!来た来た。来ましたよ~みなさん!校内1カップルの登場で~す」
大勢の生徒が一斉に盛り上がりはじめる。
この光景、1年のときの文化祭がよみがえる。
……心が折れそう。
しかも、今年の司会はどうやら快らしい。
同じ文化祭実行委員だった琥都と奈乃にも、ヒミツにされていたことになる。
壇上に向かって歩かされている途中、あたしは奈乃にたずねた。
「ねぇ、どういうこと?委員会では、このこと何も話してなかったよね?」
「ごめんね、結雨ちゃん。じつはね……」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
