彼らは舌打ちをして去っていった。
「……ったく」
湊の顔を見ると、ジロッとにらまれる。
「そんな怖い顔で見ないでよ」
「なに可愛い子ぶってんだよ」
「べ、べつに……」
「そんな短ぇスカート入ってっから、声かけられんだろ」
「制服に文句つけないでよ。いつもと同じ長さだし」
「ジャージ着てこい」
「んもぉ、ヤキモチやいちゃって~」
「うるせぇ、バーカ」
湊はドカッと階段に座って、あたしのジュースを勝手に飲む。
「あたしに怒らないでよね」
頬をプクッとふくらませたあたしは湊の隣に座って、湊の腕にぎゅっとつかまった。
「知らねぇやつに話しかけられても無視しろ。いいな?」
「はいはい」
「そういえば……今年はねぇよな?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
