「あの、彼氏いるんで……すいません」 「そっか~。可愛いもんね~。とりあえずさ、名前教えてよ」 しつこいな……この人たち。 立ちあがって逃げようとすると、彼らはあたしの前に立って道を塞いだ。 「彼氏いても遊びに行くくらい、いいっしょ?」 「ムリです」 「えー、なんで?彼氏束縛すんの?彼氏どんなやつ?」 ……どんなやつって言われても。 「ここにいるけど?」 その声に振り向くと、 両手をズボンのポケットにつっこんで、こっちをにらみつける湊が立っていた。