優しくて甘いキスに、体中が熱くなってくる。
湊のキスが好き。
愛されてるって、いっぱい伝わってくるから。
あたしもキスで、たくさん愛を伝えたい。
でも、いま止めなかったら。
このまま離れたくなくなっちゃう……。
唇がそっと離れた瞬間、湊はつぶやく。
「……逃がさねぇけど」
湊はすぐにあたしの心を見透かす。
逃げようとしても、逃げられそうにない。
「好きだよ、結雨」
……ずるいよ。
いまそんなこと言われたら、心臓止まるから。
「あたしも……好き」
「俺のほうが好きだけどな」
「あたしのほうが好きだもん」
「結雨」
「ん?」
「……愛してる」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
