「この喫茶店が、そうなのか?」
「お母さんに聞いたの?」
「ああ。昨日、その話おばさんとしたんだろ?」
「うん……。この喫茶店が、お父さんとお母さんの再会した場所」
お父さんが生きてたとき、お父さんとお母さんの結婚記念日は、
毎年のように家族3人で、この喫茶店に来ていた。
その当時まだ幼かったあたしは、その理由を知らなかった。
なんで毎年この喫茶店なんだろうって。
どうしてレストランや他の場所じゃないんだろうって、あの頃は少し不思議に思っていた。
けれど昨日、お母さんの病室で話をしていたとき、その理由を知った。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
