あたしは歩道に立ちつくしたまま、その喫茶店を見つめていた。 あの頃と、ちっとも変わっていなかった。 この場所に来るのは小学生のとき以来。 曖昧な記憶を辿りながら、なんとかここまでやってきた。 ずっと不思議に思っていたことがあって、 それは昨日、お母さんと病室でした会話の中で明かされた。 幼い頃の記憶、とても幸せな記憶。 懐かしさと切なさで、胸がいっぱいになる。