恋する僕らのひみつ。




涙があふれて、頬を伝って落ちていく。



「……湊くん、結雨のことお願いね」



「……ん」



「結雨はシッカリしてるように見えるけど、本当は甘えんぼうなのよ」



「うん。それに泣き虫」



「そうね、私よりも湊くんのほうがずっと結雨のことわかってるわよね」



「小さい頃からずいぶん長い時間、アイツと一緒にいたから」



「湊くんがいてくれてよかった。湊くんのおかげで、安心して天国にいけるわ」



ふたりの会話を廊下で聞いていたあたしは、いつまでも涙が止まらなくて。



病室に入っていく勇気がなくて。



あたしはその場から静かに立ち去った。