恋する僕らのひみつ。




お母さんが湊に渡していたのは、あのノート。



それは、お母さんの料理のレシピが書いてある1冊のノートだった。



「このまえね、結雨に渡そうとしたんだけど、受け取ってくれなくて」



いまそのノートを受け取ってしまったら、



このままお母さんが家に帰ってこない気がしたんだ。



そんなの嫌だから。



ぜったいに、嫌だから。



だから……あのノートを受け取れなかった。