恋する僕らのひみつ。




下駄箱で靴を履きかえたあと、4人で並んで歩きながら正門へと向かう。



「結雨ちゃん、また近いうちにお見舞い行ってもいい?ママに結雨ちゃんのお母さんの様子聞きながら、迷惑にならないように行くね」



「うん。ありがとね、奈乃。お母さんも喜ぶと思う」



「俺、結雨のお母さんに気に入られちゃったかんな~。今日もお見舞い行こっかな」



そう言って快があたしの肩に手をまわすと、琥都があきれたような顔で見る。



「邪魔だから本当やめとけって。快のテンションは毎日じゃ疲れるから」



「うーわ。琥都ひどくね?俺の愛のパワーで元気になるかもしんないのに」



琥都は快の首根っこをうしろからつかんで、無理やり引っ張っていく。



「ほら帰るぞ、快。結雨、気をつけてな」

「また明日ね、結雨ちゃん」

「結雨ーっ!必要ならいつでも俺を呼べよーっ」



手を振りながら帰っていく3人に、あたしも笑顔で手を大きく振った。



正門を出たあと、みんなと別れたあたしは、お母さんの入院している病院に向かった。



いまにも雨が降りだしそうな、灰色の空だった。