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夏休みが終わる頃、お母さんは容体が悪くなり入院した。
お母さんのそばにずっとついていたいけど、学校には行かなきゃならない。
だけど、授業中もお母さんのことが頭から離れなくて、ふいに泣きそうになる。
いままで、何気なく過ぎていく日々だった。
今日が終わり、明日がやってくる……その繰り返しは、あたりまえのように。
だけど、いまは。
お母さんにとって“今日”という日が。
1日が終わっていくことが。
明日がくることが。
どれだけ大事なことかわかった。
そして、まわりにいる人にとっても、
お母さんのそばにいるあたしにとっても……それは同じことだ。