心配して、家に入らずに、
外でずっと待っててくれたんだね。
湊は、前から知っていたから。
本当のことを知っていたから。
「……っく……ううっ……お母さんが……お母さんが病気だなんて……」
「……黙っててごめん」
湊のつらそうな声を聞いて、胸が張り裂けそうになる。
「どぉしたらいいの……?助けて……湊……」
お母さんが死んじゃうなんて、そんなのイヤ……耐えられないよ……。
「……助けたいよ……俺だって……」
「ううっ……っ……」
「俺だって、おまえと同じくらい……」
湊は声をつまらせた。
わかってる。
あたしと同じくらい、湊も悲しんでる。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
