廊下の壁に手をつきながら、あたしはゆっくりと立ち上がる。 湊のところに行こうとして、あたしは靴も履かずに裸足のまま玄関のドアを開けた。 すると、 うちの前に、湊がしゃがみこんでいた。 「湊……ずっとここにいたの?」 立ち上がった湊は、切ない瞳であたしを見つめる。 「……こいよ」 湊にしがみついたあたしは、声をあげて泣いた。