いくら謝ったって、後悔したって。
もう時間は戻せない。
あたしは……いままでお母さんをたくさん傷つけた。
「あたし……ううっ……自分が許せない……」
「結雨、大丈夫だから。そんなふうに自分を責めないで」
お母さんは、あたしの背中を優しくさすりながら、
何度も“大丈夫”と繰り返す。
「だって……あたし、お母さんにあんなひどいこと……」
「いいの。結雨は、私の大事な大事なたったひとりの娘なんだから」
「ううっ……お母さん……本当にごめんなさい……」
時間を戻せるなら、もうあんなこと絶対しない。
お母さんに優しくするよ。
たくさん笑わせてあげるよ。
ごめんなさい、お母さん。
いままで、本当にごめんね。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
