「湊くんをうちで預かってるときに、楽しそうなふたりを見て思ったの。この先も、結雨のそばにいてくれたらって」
そんなお母さんの気持ちを受け止めた湊のお父さんは、4人で家族になろうとしてくれた。
お母さんは、天国にいるお父さんを裏切ったわけじゃなかった。
すべて……あたしのためだった。
あたしに家族を残したかったんだ。
何も知らずにあたしは……。
「あたし……お母さんにひどいことした……」
反抗したり、無視だってした。
ひどい言葉を浴びせて、泣き叫んだこともあった。
どうして、あたしの気持ちをわかってくれないんだろうって。
あたしのこと、大切に想ってくれてないのかなって。
お母さんに甘えてたのかもしれない。
あたしは……あたしは……。
病気のお母さんに、なんてことをしちゃったんだろう。
「ごめんなさい……っく……お母さん、いままでごめんなさい……っ」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
