「結雨と1日でも長く笑っていられるように、お母さんがんばるから」 1日でも長く、笑っていられるように……。 その時間があとどれくらいあるのかなんて、 考えるだけでも苦しかった。 少しずつ薄れていたと思い込んでいた、あのときの痛みと悲しみが、よみがえってくる。 お父さんがこの世界からいなくなったときほど、 生きてきて悲しいことはなかった。 また同じ痛み、言葉では表せられないほどの苦しみ。 お母さんまでいなくなったら、 今度こそ、耐えられないかもしれない。