恋する僕らのひみつ。




どうしてお母さんが病気になるの?



ねぇ、どうして……どうしてよ……。



「……他の病院で診てもらおう?まだ治療法だってあるはずだよ。ね?お願い……っ……お願い、お母さん……」



あたしの手を握ったまま、お母さんは首を横に振った。



「湊くんのお父さんが付き添ってくれて、いままで他の病院や先生にも話を聞きに行ったわ。だけどもう……」



病気は治らないの……?



なにも方法ないの……?



「そんな……そんなの嫌だよ……」



「これからは残された時間を、穏やかに過ごしたいの……」



お母さんは涙をこぼしながら微笑む。



「ごめんね、結雨……病気になったりして、本当に……本当にごめんね……」



悲しそうな声で。

細い声を震わせて。



お母さんは謝りながら、あたしを抱きしめた。