恋する僕らのひみつ。




ベッドからおりると、うしろにまわってあたしの両肩をつかんだ湊は、



あたしを押しながら歩いてリビングに向かう。



食卓のイスに無理やり座らされたあたしは、目の前の光景を見て驚きを隠せない。



「ホントに湊が用意してくれたの……?」



「他に誰もいねぇだろ」



「湊が料理するなんて……」



「そうめん茹でただけな。大げさかよ」



「だって、そうめん茹でることさえできないと思ってたから」



「どんだけだよ」



あたしの前に麦茶の入ったコップを置いた湊は、あたしと向かい合って座った。



「食欲なくても、そうめんくらい食えんだろ?」



「……ん」



あたしはそうめんをひと口すする。



「やっぱり……なんかヘン」



「あ?ヘンだと?きっちり時間計って茹でたぞ」



「そうめんじゃなくて」



「めんつゆ?」



「湊……何かあたしに隠してない?」



箸をテーブルにおいたあたしは、湊の目を見つめた。