「結雨っ!湊っ」 息を切らして走ってきたのは、琥都だった。 あたしのかわりにお母さんの落としたケータイを取りに行ってくれた琥都が、わざわざ病院の前まで届けに来てくれた。 「結雨のお母さん、大丈夫かっ?」 「それが……大丈夫って言われたけど、お母さんには会えなくて……」 「会えないって何で?倒れた原因は?」 琥都に無言で視線を送る湊を見て、やっぱり何かおかしいと感じた。