「奈乃もね、快のがんばってる姿見て、勇気もらったよ」
奈乃は、空を見上げてつぶやいた。
「ずっと迷ってたけど……看護師、目指してみようと思う」
ママと同じ、看護師のお仕事。
ママを見ていて、ものすごく大変なお仕事だって知ってるけど、
もう迷わない。
あたしもがんばらなきゃ。
もっとがんばろうって、そう心から思えた。
「応援するよ。奈乃の夢」
「ん、ありがとっ」
すると、快はいきなり立ち上がり、グラウンドに向かって大きな声で叫ぶ。
「がんばれー!奈乃ーっ!」
叫んだあとに奈乃のほうを見て、快はニヒッと白い歯を見せて笑った。
「お返し」
「お返しって?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
