「うん。俺ひとりじゃ、ここまでこられなかった」
快の心を支え続けてきた、四葉ちゃんの存在は。
とても大きなもので、一度も揺らぐことはなかった。
「ケガして試合に出れなかったやつのために、背中を押してくれた四葉のために、応援してくれたみんなのために、絶対に甲子園行きたかったけど……でも、悔いはない」
自分のためだけじゃなくて。
誰かのために……。
そう思うとき、人はもっともっと強くなれるのかもしれない。
「これからも野球続けようと思って」
「え?本当?」
「うん。どんな形であろうと野球に関わってく。やっぱり俺……野球が好きだから」
そのまぶしい笑顔に、胸がぎゅっと締めつけられる。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
