快の気持ちを考えると、
どんな言葉をかけたらいいか、わからなかった。
でも、思ったことを少しでも伝えたくて。
「……かっこよかったよ」
「だろ~?」
快はいつものようにふざけだす。
「やっぱ天才かな~俺って」
「天才、天才」
「奈乃の棒読みほど怖いもんないわ」
「ふふっ。でも快と出逢ってから、いろんな快を見てきたけど……今日がいちばんかっこよかった」
奈乃が微笑むと、快は空を見上げて大きく息を吐いた。
「“負けたことも、きっと……ちゃんと意味がある”前にそう言われたんだ」
その優しい表情を見て、
誰の言葉なのか、すぐにわかった。
「四葉ちゃんに……?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
