「そっか……んで、奈乃は俺を慰めるために残ってくれたのか」 少し微笑んだ快は、遠くを見つめる。 「みんなが、本当にお疲れさまって。そばにいられなくてごめんって言ってたよ?」 「みんな優しいな。でも大丈夫かな……結雨の母ちゃん」 「あとで連絡くれるって言ってたけど、心配だよね」 「うん……」 心配そうにため息をつく快の横顔。 その頬に触れようと伸ばしかけた手を、奈乃は元に戻した。 触れたら、ダメ……。 そんなのダメだって、わかってる。