恋する僕らのひみつ。




――――――――……



準決勝は、最後まで白熱した試合になった。



試合が終わり、さっきまで歓声と熱気に包まれていた球場は静まりかえっている。



誰もいなくなった球場のスタンドに、



快はひとりで座っていた。



遠くの空を見つめている快は、いま……何を想っているんだろう。



このまま、話しかけずに帰ったほうがいいのかな。



快のうしろ姿を見つめたまま、その場から動けずにいた。



「……奈乃」



気配に気づいたのか、快が振り返った。



「ここにいたんだね」



「うん」



奈乃は快の近くにいき、隣に座った。



「もう帰ったと思ってた。あれ?みんなは?」