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準決勝は、最後まで白熱した試合になった。
試合が終わり、さっきまで歓声と熱気に包まれていた球場は静まりかえっている。
誰もいなくなった球場のスタンドに、
快はひとりで座っていた。
遠くの空を見つめている快は、いま……何を想っているんだろう。
このまま、話しかけずに帰ったほうがいいのかな。
快のうしろ姿を見つめたまま、その場から動けずにいた。
「……奈乃」
気配に気づいたのか、快が振り返った。
「ここにいたんだね」
「うん」
奈乃は快の近くにいき、隣に座った。
「もう帰ったと思ってた。あれ?みんなは?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
