俺は、結雨の父親……おじちゃんが亡くなったときのことを思いだしていた。 俺の背中で一晩中泣いていた結雨を、 いまでも忘れられない。 怖くてたまらなかった。 母親までいなくなったら、結雨はどうなるんだろう。 悲しみに耐えられなくて、 壊れてしまうんじゃないかって……。 俺は眠っている結雨をぎゅっと抱きしめる。 目を閉じると、涙が静かに流れた。 結雨……。 俺は、おまえを守りたいのに。 ただ、幸せにしたいだけなのに――。