恋する僕らのひみつ。




おばさんも結雨の複雑な気持ちをわかってるから、



再婚することを先に延ばしてたんだと思う。



だけどこのまえ……医師から言われたらしいんだ。



治療は、効果が見られないって。



“半年から1年”



それが、おばさんに残された時間だって。



おばさんは、もう長く生きられないんだ。



おばさんは、自分がいなくなったあと、



結雨がひとりになることが心配なんだよ。



親戚もいないだろ?



小学生の頃、結雨の父親が死んでから、



結雨にとって家族はもう、母親しかいないから。



俺たち、誤解してたんだ。



大人たちは、ちゃんと子供のことを考えてたよ。



あの優しいおばさんが、結雨のことをいちばんに考えないわけがない。



どんなに結雨が反対しても、

反抗しても。



親父と再婚すると言ったのは……



結雨をひとりぼっちにさせないためだったんだよ。