暗い部屋の中、息が触れるほどの距離で見つめ合う。
結雨のおでこにキスをして、
俺は親指でそっと、結雨の柔らかい頬に触れた。
「今日はもう遅いから寝ろ」
「……まだ眠くないよ?」
「うそつけ。眠たそうな目してんじゃん」
うるんだ瞳で俺を見つめる結雨は、不安そうな声で俺に言った。
「朝まで一緒にいてくれるんだよね?」
俺は結雨の隣に横になり、結雨を抱き寄せて目を閉じる。
「ん……だから安心して寝ろ」
結雨を抱きしめながら、俺は涙をこらえていた。
もしも結雨が本当のことを知ったら、どうなるんだろう。
怖くてたまらなかった。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
