俺はにぎっていた手をそっと離して、結雨を見る。 「結雨、家に入れ」 「でも……っ」 俺が結雨の目を見てうなずくと、 結雨はチラッと親父の顔をみたあとで自分の家に入った。 歩いていく俺は、親父の前に立つ。 「湊……おまえ……」 「話なら家の中で」 そう言って親父から視線をそらした俺は、 玄関のドアを開けて、先に家の中に入っていく。