恋する僕らのひみつ。




俺は、結雨の柔らかい髪を手でそっとかきあげて、頬や耳にもキスをする。



「……っ、湊……もぉ6階着いた」



……6階まで、はやくね?



初めて高層マンション住みてぇって思ったわ。



「着いたってば」



「……この続きはあとでな」



結雨のおでこに自分のおでこをコツンと軽くぶつけると、



結雨は顔を赤くして、きゅっと口をむすぶ。



「いまさら純情ぶんなよ」



「なっ……!」



「密室ってなんかいいな」



「エロ悪魔っ」



「あ?」



結雨の手をとってエレベーターから出た瞬間、



俺たちは立ち止まった。



俺は、ぎゅっと強く結雨の手をにぎりしめる。



俺ん家のドアの前に寄りかかってこっちを見ていたのは、俺の親父だった。