恋する僕らのひみつ。




「帰んぞ」



俺がそう言うと、



結雨は俺の体を離して、寂しげな表情で俺を見る。



「どぉして?嫌……帰りたくない」



「おまえがこんな時間にひとりで外歩いてっから、財布もなんも持たずに飛び出してきたんだよ」



「お金なら、あたしが持ってるってば」



結雨はカバンから財布を出して、俺に渡した。



一応、財布の中を見てみた俺は、思わず笑いそうになる。



「ふざけんな。2500円でどこ行くっつーんだよ」



タクシー代だけで終わりそうじゃねーか。



よくも家出する気になったな。



「朝まで一緒にいてやるから帰ろーぜ」



「どういう意味……?」