「もしもいつか、俺が過去のことで何か知っても、誰も責めるなって……最後に会ったとき四葉が言ったんだ」
「責めていいよ……そうでもしてくれなきゃ俺……」
「俺だってさ……何度も自分を責めたよ。2年前の花火大会の日、四葉と約束した時間、俺は家で寝てたんだから」
「野球部の練習で疲れてたんだろ?」
「四葉が琥都の家の前を通ったのは、俺が時間通りに待ち合わせ場所に行けなかったからじゃん。約束守ってたら、四葉は俺の家に向かうこともなかった」
「違うよ、快。俺が昔悪さばっかりしてたから……その罰だ」
それなのに、何の罪もない四葉を巻き込んでしまった。
「琥都は、変わろうとしただけじゃん。奈乃のためにも」
過去なんて、消せると思ってた。
自分が変われば……きっと。
だけど、過去は消えない。
消せないんだ。
「俺の過去のせいで、四葉や快のことまで傷つけるなんて……思いもしなかった……」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
