「琥都……っ……ごめん……ごめんね……」
「俺もごめん……ごめんな、奈乃……」
俺は、泣いている奈乃をそっと抱きしめる。
高1のとき、奈乃に告白した俺は言った。
“奈乃のこと大切にするよ。誰よりも大切にする。絶対に幸せにするから……だから、俺と付き合ってほしい”
あの日の約束も。
最後まで守れなくて、ごめんな……。
「……友達に戻ろう、俺たち」
俺を傷つけないために、快への想いを消そうとする奈乃も。
奈乃の気持ちに気づいていながら、見て見ぬフリをしていた俺も。
もう、終わらせなければいけない。
嘘で繋ぐ愛は……お互いに傷ついていくだけだから。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
