奈乃のことを想う気持ちは、
誰にも負けない自信があった。
奈乃を幸せにするのは、俺だと思ってた。
なによりも。
誰よりも、大切だった……。
俺は奈乃の体を離して、キスをする。
奈乃……俺は。
これからもずっと、奈乃のことが好きだよ。
好きだよ……。
奈乃とキスをして泣きそうになるなんて。
こんなに悲しいキスは、
きっと……最初で最後だろう……。
唇をゆっくりと離して、俺は奈乃の瞳をまっすぐに見つめる。
「奈乃……俺たち……」
この言葉を言うのは、きっと俺の役目だと思うから。
「……別れようか」
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