いまから3年前、俺たちは中学3年だった。
当時、不良たちとつるんでいた俺は、
その日もゲーセンで他の不良グループとケンカをした。
ケンカで負けたことなどなかった。
だけど相手が大人数だったのもあって、それなりにケガは負った。
ケンカをした夜、俺がひとりで川原に寝転がっていたら、声をかけてきた子がいた。
制服姿の女の子……それが、奈乃だった――。
『あの……』
そのとき奈乃はちょうど川原の道を自転車で走っていて、人が倒れていると思ったらしい。
様子を見に来た奈乃は、驚いた表情で俺を見ていた。
『だ、大丈夫ですか?すごい血……早く病院に行かないと……』


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
