“もしおまえが死んだら、俺も一緒に死ぬってこと”
湊は、それくらいあたしを好きだと言った。
「ねぇ……もしもあたしが明日事故で死んじゃったりしたら、湊もあたしを追って死ぬってこと?」
「うん」
「待って!“うん”ちゃうわっ!生きてよ!」
「……やだ」
「あたしが死んだら、あたしとの思い出とか大事にしながら、あたしの分まで生きてよっ」
「普通のカップルはそうだろうな。まぁ、世界中のカップルがそうだと願いたい」
「さっきからなに言ってんの?湊は」
「でも俺はちげぇから。まわりが何て言おうと関係ねぇし」
まわりの誰もが。
たとえ世界中の人間が。
湊とあたしの愛が歪んでいると言っても。
それでもかまわない。
「おまえが生きてる間は、俺がずっとそばにいる。おまえが死んだら、俺も死ぬ」
湊はあたしを。
あたしは湊を。
まだ子供だけど、子供なりに一生懸命に。
「おまえを……ひとりにしねぇってこと」
生きている間も、死んだあとも。
ずっと一緒。
歪んだ愛だとしても。
それでも、本気で愛してる――。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
