誰もいない廊下を早足で歩いていくと、階段のほうから話し声が聞こえてきた。 立ち止まったあたしは、廊下の壁にはりついて階段のほうを覗きこむ。 すると、階段に座っている琥都と、壁にもたれて立っている湊がいた。 「琥都……大丈夫か?」 あたしが見た人影……教室の前にいたのは、やっぱり琥都と湊だったの? 奈乃と話していたことも聞かれちゃった……? どうしよう……取り返しのつかないことをしてしまった。