恋する僕らのひみつ。




「奈乃は、このまま琥都と付き合っていくつもりなんだよね……?」



あたしの腕の中で、奈乃は小さくうなずいた。



「わかった……。あたし、なにも聞かなかったことにする」



だって琥都は、奈乃のことが大好きで。



それに快は、いまも元カノのことを忘れられずにいる。



それに琥都と快は、中学の頃からの友達でもある。



もし奈乃が本当の気持ちを打ち明けたら、壊れてしまう。



琥都と奈乃の仲も。



琥都と快の友情も。



奈乃と快の関係も。



そして、あたしたち5人も……。



いままでのようには、いられなくなってしまうかもしれない。



奈乃が、このまま快への想いを消そうとしてるなら。



あたしは、それでいい。



なにも壊してほしくない。



あたしは、変わっていくことが怖かった。



大切なものを守りたかった。