「快への気持ちが消えるのを、ただ待ってたの……」 あたしは奈乃の背中を優しく撫でた。 「結雨ちゃんに本当の気持ち隠してて、言えなくてつらかったけど、でも……」 奈乃は、声を震わせる。 「結雨ちゃんに話したら、快への気持ちが消えなくなるんじゃないかって……怖かった……」 あたしがなにもきかなければ、 奈乃は、快への気持ちを隠し通すことができたのに。 奈乃は、黙っていることはできても、 あたしに聞かれたら嘘はつけないと言った。