「快の夢、叶うといいな……」 そうつぶやいた奈乃の横顔を、あたしは見つめる。 奈乃の視線の先には、一生懸命に練習に励む快の姿。 あたしは、どうして。 どうして、きいてしまったんだろう。 あの日からずっと。 何も聞かずに、心の中にしまっておいたはずなのに。 奈乃の瞳。 見つめるその瞳を見ていたら。 あたしは何度も自分の中で否定した答えが、完全に否定できなくなった。 確かなことに気づいてしまったんだ。 「ねぇ、奈乃……いつから?」 「え……?」 「いつから快のこと……好きだったの……?」