資料室をあとにしたあたしたちは、階段を下りて下駄箱に向かっている。 「もぉ……何のために資料室に行ったんだか」 「ふっ、何のためだろーなぁ?」 湊はイタズラっぽい表情で、あたしを見る。 「大学の資料も、結局ろくに見れなかったじゃん」 「家でゆっくり見ろよ」 「もうっ。進路票書けなくて明日くぼっちに怒られたら、湊のせいだかんね」 頬をプクッと膨らませたあたしは、湊をジッと睨む。 「せっかくおまえとふたりっきりになれたのに、何もすんなっていうほうがムリだろ」